血液型占いからトークの秘訣を学ぶ

先日「血液型ゲノム」というページで性格診断をしてみた。
http://blood-genome.com/



私の診断結果はこんな感じ。http://blood-genome.com/d/12010/11410/114295342999/



診断結果――慎重なAB型
石橋を叩きまくりです。



性格
冷酷マシーンといわれかねないほど冷静です。大地震が来ても冷静に行動するでしょう。やるときとやらないときの差がはっきりしています。ON/OFFのスイッチが頭の中にあるようです。自分のことは自分でやるという信念を持ちます。他人に何か頼まれるとイヤとはいえない性分です。向上心をもって常に伸びようとします。また自分の考えや行動に自信を持っており、自己中心的なところがあります。平気で他人を利用してしまうところがあります。



仕事
常に冷静でどんな状況になってもビビりません。鉄の心臓を持っています。相手次第で自分の態度を変えます。実は小心者です。尊敬できる上司や社長を求めます。プラスのあるほうに行動します。責任感が強く自分の信念があり、また論理的な結論を常に求めます。自己中心的です。



恋愛
あなたは現実的過ぎてドラマティックな発想がありません。ドライ過ぎて相手の女性が引く場合もあります。正直ちょっと相手に甘えてしまいます。また、温和で無難な付き合いを望んでいます。相手の女性を尊重します。お互い成長し合える関係を望みます。相手の女性に誠意をもって接しますが、空気の読み合いのようになることがあります。なんだかんだ下心がむき出しです。


おお、当たっているな、とは思う。
友人達と何個か試してみたけど、他人の診断結果をみたり、
相性診断をしたりすると、なかなか面白い。



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しかしながら、「あなたは現実的過ぎてドラマティックな発想がありません」な人間は、その面白さを素直に享受しない。



Webサイトに限らず、巷の占い本などもそうだが、
この「あなたは○○な性格です」などの文言は、人が作っている。
それは、何らかの形で利益を出すことを目的とした行動だ。
(さすがに趣味でこんなことわざわざするヤツ、いないでしょ)



読んで、共感してもらわないと、仕事にならない。
それもなるべく多くの人に共感してもらわないと。
だから自ずと、誰が読んでも「スゴーイアタッテルー」と思うような文章を書く必要が生じる。



人の心は、驚くほど多面的だ。
非社交的でクールにみえる人間が、じつは驚くほど熱い内面を持っていたり、
とても頭が切れて真面目そうに見える人間が、実はとてもずぼらな一面を持っていたりする。



つまるところ、人の心・内面においては
「人間だれしも、似たような部分を持ち合わせている」
と言える。



そんな中、したり顔で「あなたを占った結果、あなたはこういう人間だとわかりました」的なスタンスで言われ、
それがある程度当たっていると、人は感動する。
本質的には当たっていないような部分さえ、当たっているようにみえてくる。



この信用を作ることが、占い産業のビジネスモデル(たぶん)。



だから、人間一般に見られる特性の、最大公約数的な部分を、
あたかもそれが意外なことであるかのように書き並べて文章を作るのが、
占い文言作成者の仕事。



だから、私は手放しで「スゴーイアタッテルー」と喜びはしないが、
べつだん占いを否定するわけじゃない。



これはトークに使えるな、と考える。



人の誰しもに見受けられることを、
あたかもその人独自のものであるかのように。
そして、それを見透かしたかのように言う。



○○さんって、〜〜なところあるでしょ?
これがそのテンプレ。



これを会話の要所で、自信たっぷりに言う。
それまでしっかりと良い会話の流れを築き、ラポールを形成していれば、
ある種の口説き文句と言っても過言ではない。



この理論を実際の会話で応用するには、
先ほど述べた「人の誰しもが心に持っていること」の
情報を数多く蓄積する必要がある。



そのパターンを学ぶ教材が、占いではないだろうか。



――夢がない?



なんだか、友達の少なそうな文章になってしまった。