2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ナンバー2論

「おれは参謀が良い。トップではなく、陰で操るナンバー2として、組織を動かしたい」 そう語る人が、私の周囲(学生)に非常に多い。 でもそれって、いかがなものか。 意見はしっかり通したいのに、矢面に立つのはイヤってこと? ドタバタ働くのはイヤだか…

俺が、私が中心でないと気が済まない人のために

一発狙い、という言葉がある。 事業においては、短絡的に巨万の富を得ようとすること。 野球においては、ホームランや長打を狙うバッティングをすること。 芸においては、とにかく脚光を浴びるために目立とうとすること(?)。 根本的にこの“一発狙い”とい…

自己分析をやめて、また始めよう

自己分析。 私はこの単語が嫌いであり、好きでもある。 カッコ付きの<自己分析>は嫌いだ。 就活とかで異口同音に必要性が叫ばれるアレね。 いろいろツッコミ所はあるけれど、 何よりその<自己分析>の目的が見当違い。 「自分に合った仕事を見つけるため…

話題作と面白い作品は、必ずしも一致しない――間瀬元朗「イキガミ」

※あとがき:「死」というワードがやたら頻出する鬱記事になりました。テンション下げたくない人、創作論に興味のない人にはお目汚しになるかもしれません。 イキガミ。 何かと話題だったので気にかけていた。 ブックオフで100円だったので手に取ったのだ…

不器用で、純粋な愛情――ELLEGARDEN「サンタクロース」

寮の友人で、バンドをやっているK君がある日言った。 「サンタクロースは、エルレで最高の曲!」 ELLEGARDENは、好きだ。サウンド的な好嫌に関係なく、好きだ。 インターン中、身も心も疲れ切ったときに「風の日」を聞いて 身悶えするくらい感動…

教育を受けるということ、社会に出るということ

再びカンブリア宮殿。 冒頭で村上龍の発した言葉が印象的だ。 「“education”っていう言葉は、日本では“教育”と翻訳されてしまったんですけど、 本来は子供を“1人で食っていけるようにする”という意味なんですよ」 今回はモード学園の社長。 2009年10月12日…

仕事人としての姿勢が見える――太宰治「もの思う葦」

太宰治のエッセイ集「もの思う葦」を読んでいる。 その中の一編「自作を語る」が実に実に面白い。 というよりは、響いた。 もの思う葦 (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブ…

好きなことを恐れない

撮り溜めしたカンブリア宮殿を見た。 毎回ながら、これだけ勉強になる経済番組もそうそう無いな、と感じる。 2009年10月19日放送 「安くても儲かる秘密はデータにあり!! 〜独自に築き上げた“必ず儲かる仕組み” とは!?〜」 ゲスト:才津達郎氏(サンドラ…

働いてみる

居酒屋のアルバイトを始めた。 今日はその初日。いま休憩時間を利用して更新している。 働きマンについて記事を書いた翌日にこうして書けることは、なんとも嬉しい。しかしながら、私はこの仕事に不向きであると自覚している。 生来の鈍臭い性質(たち)が、二…

読むと無性に働きたくなるマンガ――安野モヨコ「働きマン」

マンガには二通りある。 「一度読んだら終わり」のマンガと、 「何度でも読み返せる」マンガである。 働きマン(1) (モーニング KC)作者: 安野モヨコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/11/22メディア: コミック購入: 3人 クリック: 162回この商品を含むブ…

割り切らないと

旧友と会ったとき、ふとガッカリした経験はないだろうか。 旧交を温める。 その事実に対して、我々は反射的に心臓を高鳴らせる。 しかしいざ会ってみると、帰り際に思う。 ――あれ、こんなんだっけ? そう感じた経験のある人は少なくないだろう。 それに限ら…

年収3500万円でもやりたくない仕事を描く――なかお白亜「麻酔科医ハナ」

年収3500万円で麻酔科医を急募――このニュースを覚えているだろうか。 大阪府の民間病院が、激務などを理由に一斉退職する麻酔科後任を確保するために、最高で年3500万円の報酬を雇用条件に提示したのである(すると厳密には「年収⇒年俸」になるのか…

組織・ザ・サード――会議の作法

※今回、あえて具体的な経緯は説明しない。 サークルで「今回の反省点」をみんなで出し合ったところ、こんな意見が出ていたようだ。 「もっとMTGを増やすべきだ」 おいおいおい。 冗談じゃねーよ。 そんなに決めることあったか? むしろ、MTGで何を決め…

ネクタイを速く結ぶコツ

私はネクタイが30秒以内に結べる。 鏡があれば、20秒を切る。 ウィンザーノットはできないけれども、 シンプル/ダブルノットならばそれなりに自信がある。 そのコツをここに記しておこう。 ――とは言っても単純なもので。 要は結ぶ前の長剣と短剣の長さ…

夢のためには「連戦連敗」であれ

録り溜めしておいた、 「カンブリア宮殿 荒波乗り越えスペシャル」 がとても面白かった。 最も心に響いたのは、ユニクロ(ファーストリテイリング)社長の柳井正氏の言葉。 不況不況といわれる中、ユニクロの2009年8月期の 売上高は6820億円(16…

人文系大学生のプレゼンテーション作法②

(前回http://d.hatena.ne.jp/bocka/20091015/1255622998の続き) 2.コンテンツはまず「目的」から設定する よくある失敗の流れとして、 「課題テクストの要約が終わった」⇒「じゃあ考察の内容を作ろう」 ⇒「Aっていう内容はどう?」⇒(Aで考察する……)⇒…

人文系大学生のプレゼンテーション作法①

昨日、私はとあるゼミで発表をした。 教授から要求された時間は40分。 これは、学部一般においてはかなり長い部類に入る。 しかも当ゼミは参加者の意識がなかなか高く、下手なことを言えば容赦なく指摘が飛ぶ。 よってプレゼンを成立させるにはかなり骨が…

こんな会話がありました

「12月25日に予定入った」 女っ気のない理系のTがそう言った。 私「……妄想?」 T「現実」 私「二次元?」 T[三次元」 私「……誰よ?」 T「――実験」

タイトルを変えてみた

私は、モノにタイトルをつけるのがあまり得意ではない。 けれども、今回、あえてタイトルを変えてみた。 それに伴い、レイアウトも若干のマイナーチェンジを施した。 以前に書いた方針http://d.hatena.ne.jp/bocka/20090926/1253995225 とは些か逸れるかもし…

「自分ブランド」で人を動かす

今日はこの本を読んでいた。 勝間和代・藤巻幸夫「勝間・藤巻に聞け!『仕事学のすすめ』自分ブランドで課題克服」(生活人新書 NHK出版) 勝間・藤巻に聞け!「仕事学のすすめ」~自分ブランドで課題克服(NHK出版生活人新書)作者: 勝間和代,藤巻幸夫出版社…

Sing a song

私は歌を趣味としている。 高校の時にバンドのボーカルを経験して以来、虜になった。 大学に入ってからバンドはしていないが、下手の横好きで未だに定期的に独りカラオケに行っている。 最近、また歌が楽しい。 まともに歌唱を趣味にしてから2年余りになる…

おれはもっとつよくなる

とあるゼミでの出来事。 この日は最初の授業だったので、 まずは各自、自己紹介を行った。 その中で、ひときわ輝く人がいた。 「私は歌が好きで、夏休みは歌いながらアジアを旅していました。この授業に参加した理由は……」 ――そう語る彼女には、独特の存在感…

もしラスコーリニコフが日本の大学生だったら――落合尚之「罪と罰」

落合尚之「罪と罰」(アクションコミックス) がなかなか面白い。 罪と罰(5) (アクションコミックス)作者: 落合尚之出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2009/03/28メディア: コミック購入: 2人 クリック: 74回この商品を含むブログ (15件) を見る 言わずとしれ…

教養主義とオタク

教養主義とは何か。 私なりの解釈で要点をまとめると、 ・読書、およびそれから得た知識を何よりも重んじる ・難解な思想や哲学などについて「知っている」ということを前提とし、 そうでなければ馬鹿にされる ・衒学的な議論を好む というのがその核心だと…

あのころは皆、中二だった

中二病――これは現代っ子の誰しもが一度は通ったはずの道であり、私もその例外ではない。 wikipediaの説明があまりにも簡潔だったので、ここに引用させていただく。 思春期の少年が子どもから急激に大人になろうと無理に背伸びをして、「(子供の価値観での)…

就職について本気出して考えるためのマンガ――三田紀房「銀のアンカー」

ドラゴン桜で有名な三田紀房が書く「就活のマンガ」、 「銀のアンカー」(SJ連載)が第8巻で完結した。 銀のアンカー 8 (ジャンプコミックス デラックス)作者: 三田紀房出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/10/02メディア: コミック購入: 2人 クリック: …

進化を続ける「草食系男子」

「CIRCUS」という雑誌がある。 CIRCUS (サーカス) 2009年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2009/10/05メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 編集曰く、30代男性を主な読者層とした雑誌(非ファッシ…

美女は悪女ゆえに美しい――オスカー・ワイルド「サロメ」

絶世の美女、という者がいるとすれば、 その過ぎた美貌は、男にとって一種の狂気となる。 私たちの普段の生活においても、 美人の圧倒的な外面的アドバンテージによって、 男の判断が狂わされることは多々ある。 男を狂わす美女、あるいは男の命取りになる女…

いま行きたい場所

今週のお題。 国内に無いではないが、あえて海外に目を向けてみる。 海外で行きたい国はスペイン。 ここ半年くらい、ずっとそう思っている。 以前にNHKの「とっておき世界遺産100」で以下の地域について観たのがきっかけだ。 ・コルドバ歴史地区のメス…

文学のためにも、ラノベを馬鹿にしてはいけない

かつて大塚英志はこう言った。 ――売れない文学は、ラノベに劣る。 当然物議を醸し出したわけだが、 あえてこの発言を起点として、少し考えてみたい。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ライトノベルを、まるで馬鹿が読む書物だとでも 言わんばかりに非難する文…