組織・ザ・サード――会議の作法

※今回、あえて具体的な経緯は説明しない。



サークルで「今回の反省点」をみんなで出し合ったところ、こんな意見が出ていたようだ。



「もっとMTGを増やすべきだ」



おいおいおい。
冗談じゃねーよ。



そんなに決めることあったか?
むしろ、MTGで何を決めた?
そもそも、なんで毎回あんなに時間を食ってる?



安野モヨコ働きマン」第4話冒頭のモノローグ、


この世で行われている会議の7割は意味がない。
 いや、訂正。
 会議で話されている事の7割が、無意味だ――松方弘子


これはざっくりした言い方だけど、ある意味真理だ。



私の主観に基づく一般論だけれども、
学生サークルの会議は、多くの場合「何かを決めること」を目的とはしていない。
ただ「集まること」が目的となっている。



会議がきちんと目的意識を持って行われるためには、
最低限次のふたつが厳守されていなければならない。



(1)主催者はアジェンダ(≒議題)を明確に用意しておき、参加者は必ずそれに目を通してくる。
(2)アジェンダのゴールを明確にする。



いや(1)くらいウチはやっているよ、という団体もあるかもしれないが、
それも(2)がきちんと整っていなければ何の意味も持たない。



(2)の「議題のゴール」とは例えば、


A)何かイエス/ノーで決定すべきことがあって、それについて採決を取る。
B)新たに考えなければいけないがまだ形になってないものについて、皆で意見を出し合う(ブレイン・ストーミング)
C)報告・および現状把握(主催者から一方的に伝えるだけでいい)。


などが挙げられる。
コンサル会社などはこれに対する意識が特に高く、
「必ず会議を1時間で終わらせる」などの社内ルールがあったりする。



逆にこれがなければ、MTGはただの「馴れ合い」に堕する。



ここで声を大にして言う。



目的もなくダラダラ集まって活動している気になっているのは良い組織じゃない。
むしろ、ふだん各自がてんでバラバラに動いているにもかかわらず、
ここぞという場面で集中力と連携を発揮してきっちり成果を挙げる。



――そんなルパン一味のような組織が最もカッコいい。
(主観MAXだけど)



理想論かもしれない。でも、不可能じゃない。