大人って凄いな

お笑い芸人をしている友人がいる。
そのライブを先日観に行った。

新宿シアター・ミラクル　http://www.t-miracle.jp/
にて行われた、約２０組の若手芸人たちがネタを披露するライブ。
（雑居ビルの一室をステージに改築して、そこに１００人の観客を詰め込んでいるので、ギッシリ感満点でした）

事務所に所属している若手芸人がひしめくなかに、
とても若いコンビ（その友人は２１歳）がぽつんと。
他所のコンテストで認められて、ここに入れてもらえたというのだから、凄いの一言に尽きる。

――結論から言えば、やはり他のベテランに比べると、
観客を「笑い」で巻きこむ力が見劣りしていたと思う。

ただ、改めて、「笑い」を対象化して考える機会になった。
テレビのお笑い芸人を観ても、今後は違った感慨を抱くのだろう。
ああして舞台に立つのは、私の想像も及ばないくらい難しいんだろうな。
……頑張ってね。

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さて、そのライブが終わった後は、
ともに観に行った数人と連れ立ってラーメン屋に行った。

我々が店に入った時、店の奥から、とても酔ったサラリーマンが出てきていた。

千鳥足のサラリーマンＡが大声で言う。
「俺はナァ！　こんなに頭に来たのは生まれて初めてだヨォ！！　ったく……」

どうやら、仕事の愚痴を言っていたらしく、同僚になだめられていた。

店を出る間際、おばちゃんがカウンターから「ありがとうございました！」と声をかけた。

その時である。
瞬時にサラリーマン（酔）は、おばちゃんの方に満面の笑みで向き直り、

「ごちそうさまでした＾＾」

と、穏やかな声色で言った。

――あの人、営業なのかなあ。
社会人って凄いや。