感謝のために生きる


近ごろは悩んでいる事が多かった。
漠然と、自分に自信を失くしていたのである。



自分の努力不足とか、中途半端さとか、結果としての能力不足が自信喪失に繋がって、
何かを一生懸命やっている人を見ると、ただ「凄いなあ」と思うだけ。
そこには「自分には真似できない」という諦観があった。



そんな中、親友と夜通し語り明かしたことで見えてきたものがある。
その会話の中で出てきた、最も重要な価値観は、次の一文に集約される。



――自分の環境に感謝すれば、自然とやる気が湧いてくる。



そうだ。
忘れていた。



私が、いかに人との出会いに恵まれ、機会を与えられてきたのかを。
活かせた機会も、活かせなかった機会もあるけれど、どちらも今の自分を形作るものである。



自分の環境や、そこにいる人・いた人に心から感謝することができれば、
自発的にその“返礼”がしたくなる。



つまり、「自分に目をかけてくれた人たちのためにも、ちゃんと頑張らなければバチが当たる」
ということである。



不思議なことに、「感謝」という感覚が湧けば、
セットで「返礼として、より成長した自分を見せたい」という感覚がもれなくついてくる。



人は、自分のためにはなかなか頑張ることができないけれど、
頑張る先に“誰か”が見えているだけで、俄然、意思の強さが違ってくる。



そんな気持ちにさせてくれる、私がこれまで出会った皆さん、
今私の周囲にいる皆さんに、心から感謝したい。



ありがとう、ございます。