Sing a song
私は歌を趣味としている。
高校の時にバンドのボーカルを経験して以来、虜になった。
大学に入ってからバンドはしていないが、下手の横好きで未だに定期的に独りカラオケに行っている。
最近、また歌が楽しい。
まともに歌唱を趣味にしてから2年余りになるけれど、
自分の表現したい世界がようやく、少しだけわかってきた気がする。
このごろ特に影響を受けたのは、碓井豊という歌手。
歌スタ(毎週録画している)出身の彼女の、独特のウィスパーボイスを
初めて聞いた時、声が耳に貼りついた感触を覚えた。
ただ歌声が、聞いていて心地よい。
――そう思わせるのは天性のものだと思う。
彼女から学んだのは、まさにこのウィスパーボイス。
これは発声法が普通の歌い方と少し違う。
喉元を少し細め、歌声に吐息を混ぜる(息を大量に流す)ことで、
耳元で囁きかけるような独特の表現ができるようになる。
デメリットもあって、
一つは、かなりの声量・肺活量を要すること。
二つ目に、普通の歌声に比べてマイクが音を拾いにくくなる。
また、マイクが吹かれやすくなる(ブオッという音が入りやすくなる)ので、
ライブではハウリングとの戦いになるし、録音も難しい。
しかしながら使いこなせれば表現の幅は広がるだろう。
碓井ほどのウィスパーボイスとまではいかずとも、
flumpoolの山村隆太のように、切なさを巧く表現できるボーカルでありたい。