割り切らないと
旧友と会ったとき、ふとガッカリした経験はないだろうか。
旧交を温める。
その事実に対して、我々は反射的に心臓を高鳴らせる。
しかしいざ会ってみると、帰り際に思う。
――あれ、こんなんだっけ?
そう感じた経験のある人は少なくないだろう。
それに限らずとも、我々が日常で会う様々な人に対して、
何かしらの温度差を感じることは多々ある。
これは実に虚しい。
でも、結局割り切るしかないのだろうか。
自分とこの人は違う生き物。
持っている環境、知識、経験が違う。
そうなれば自ずと考え方や行動様式も変わる。
わかっているはずなのに、どこかスッパリとは割り切れず
やるせなさが残るのは、彼らに対して空想的な期待を抱いていたからだろう。
割り切ろう。