初志貫徹・臨機応変のどっち?


初志貫徹・臨機応変
政治でより大切なのはどっちだろう。



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朝日新聞の電車内広告である。
これは、たしかに、なかなか頭を悩ませる問題だ。



初志貫徹は、悪く機能すれば「一点張り」や「意固辞」、
さらには「環境の変化に適応できない」という事態に繋がるかもしれない。



臨機応変は、聞こえの悪い言い方に変換すれば「朝令暮改」になるだろうか。
ともすれば都合良く態度を変え、それを正当化するための言い訳を並べることにも繋がりかねない。



――難しい。



どちらが正しいかの判断をすることが、難しいのではない(この際それは不可能だとしよう)。
自分が、どちらを選ぶか。その選択・決断をすることが、難しいのである。



例えば、ワタミフーズの渡邊社長は、自身の著書「夢に日付を!」にも表れているように、
「初志貫徹」を突き詰めたタイプの経営者に見受けられる。



ソフトバンク孫社長も、「人生60年計画」で有名だ。
あらかじめ確たる目標を立て、ひたすらそれに向かって逆算する形で、ハードルを越えていく。
これは「初志貫徹」精神の強さを物語っているようだ。



かたや私は、これが大の苦手である。
夏休みの宿題を、ラスト1日にならなければできないタイプである。



してみると、私が志す生き方というのは、
「そのときそのときで、自分がベストと思った選択肢を、過去にとらわれず選ぶ」
というものである。



一瞬のタイミングに飛び付き、そこで目一杯成果を上げ、
他にまた活躍できそうな場を見つければ、今度はそこに飛びこんでいく。



そういう生き方を、私はしていきたい。



しかし、
朝日新聞
うまい広告だな。