いろんな正月


紅白が終わり、新年の始まりを各チャンネルが告げてから、
一時間ほど経ったころ。



私の耳に、大きなサイレンの音が響いた。
家のすぐそばを、救急車が通過したのである。



翌朝、家の近くの神社へと行った。
火を司る神を祀った、一風変わった神社である。
どうやら火災防止にご利益があるらしい。



境内までの長い階段を上り、参拝を終え、また階段を降りた。
すると、私とは入れ違いに、警護服を着た集団がぞろぞろとそこを上ってきた。
地元の消防団のようだ。



正月早々の出勤である。



さらに、家の近場の、そこそこ大きなスーパーでは正月早々大売り出しをしている。
寿司やら刺身やらを買い求める客が殺到していたようだ。



テレビでは、毒にも薬にもならない正月番組が流れている。
駅伝に出ている選手は、この日のためにこれまでトレーニングを続け、
魂をこめた走りを見せる。



また、インターネットでニュースを見ていると、こんな記事が上がっていた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091231/crm0912311131010-n1.htm



山口組、年賀状に「謹賀新年」使用禁止 組長服役中で自粛か
2009.12.31 11:29

 全国最大の指定暴力団山口組(本部・神戸市)の有力直系組織内で、年賀状の文面に「謹賀新年」といった新年を祝う言葉の使用を控えるよう、組員に指示されていることが分かった。山口組組長の篠田建市受刑者(67)=通称・司忍=が銃刀法違反(共同所持)罪で刑務所に収監されているため、「新春ムード」を自粛しているとみられる。

 捜査関係者によると平成17年12月の篠田受刑者の収監後、関西に拠点を置く有力直系組織の組員らがやり取りする年賀状には「あけましておめでとう」「謹賀新年」など新年を祝う言葉が控えられ、組員の好きな漢字1字が大きく書かれていたり、前年の恩恵に対する感謝の文言が書かれていたりする内容が多いという。

 関係者は「組長が刑務所にいるのに、新年おめでとうと言っている場合ではない」と説明……




なるほど。
一口に「正月」といっても、
本当にいろいろだな。



と、何だかしみじみしたのだった。