私の判断力

私は権威に弱い人間である。
だから、高名な学者や著名人が言ってること、書いてることを結構信じてしまう。


「○○氏が言ってるのだから概ね間違いないだろう」という思考回路が
(内心良くないと思いつつも)働いてしまい、
批判・反論する気勢が削がれてしまう。


日常的な人間関係でもこういうことはしばしば発生する。
「Aが言うんだから正しいだろう」
「Bの言うことは信用できない」
ここまで単純ではないにせよ、私は無意識にこういう思考をしている(たぶん)。


こういう思考のことを、社会心理学では「属人的思考」と言うらしい。
逆に、事実を客観的に見据えて判断することを「属事的思考」と言う。


判断力を磨いてくためには、日頃から属事的思考を心がける必要があるのは言うまでもないが、
本当に判断力が問われるのは、

①いろんな事実関係を整理した上で、
②どちらの判断を選んでも生じるメリットとデメリットがある程度見えており、
③いずれの選択肢も自分が魅力的に感じるor忌避したくなる


というケースではないだろうか。


自分ではどうしても決められない。
そう思ったとき、
自分が本当に信頼できる人に相談する。


そこで下すのは、属人的な判断。
その判断が自分の運命を決めるとするならば、
良き縁を引きつける力こそ、良き人生を送るために必須のものであると言える。


私のこれまで20年1か月の人生を振り返ってみる。


中学受験時通っていた学習塾のS塾長。
高2・高3時の担任、S先生。
大学1年のとき、ゼミでお世話になったK教授。
インターン先のS社長。


……私にとってかけがえなき恩師である。
私が教わるにはもったいないほどの。


今後、考えに考え抜いた末にどうしても自分で判断できないことが出てきたとき、
「○○さんならこうするだろう」という思考が重要なファクターになるだろう。


御縁に改めて感謝。