占いのチカラ

最近なんだか「星めぐり」が良い気がする。
これといった理由はなく、ただ漠然と、そう思う。


物事の多くは因果律で説明できるけれども、
なかにはどうしても説明不可能・原因不明な出来事もある。


それをなんとか説明する際に、
私たちは「流れが良い」、「流れが悪い」という表現をしばしば用いる。


流れが良い時は万事がうまく廻る。
勉学や仕事は好調だし、なんとなく立ち寄った書店で一生モノの良書を手に入れたり、
自分の運命を好転させてくれる人物と出会ったりする。
もちろんその逆、「流れが悪い」時は何をやってもうまくいかない。



この<流れ>とは、文字通り現在進行形で流動している。


今の<流れ>がいかなる過去から生じて、いかなる未来へと向かうのか。
それがあまりにも漠然としていて把握できないから、
<流れ>という掴み所のない表現を用いているのだろう。



そして<流れ>の上では、多くの偶然が集まることによって<意味>を持つ。
その結果、<流れ>が私たちの行動結果を決めてしまいかねないのである。



その、よくわからない<流れ>を把握する際に、今のところ科学は役に立たない。


心理学者カール・ユングはこの<流れ>が持つ特性、すなわち
「意味のある偶然の一致」を、占星術によって説明しようとした。



理屈や論理で考えても答えがでないから、
占いによって解析してみよう、というわけである。


日本で「占い」というと、血液型や星座など、エンタメ的要素が濃い。
我が国のテレビや書籍で日々膨大に発信される「占い」の情報は、
たしかにわかりやすくはあるが、統計的な裏付けが薄く、判断材料として弱い。


本来の占星術、とりわけ東アジアで発展した東洋占星術はいわば統計学である。


「天体の動きが示す大小様々な情報を人間にあてはまるように要約した」、
とでも表現すればいいだろうか。


日本でその占星術を広め、国内で最も有名な占い師になった人物がいる。
そう、細木数子だ。


彼女の「六星占術」で言うと、私は「火星人(-)」にあたる。

火星人マイナスの性格は以下のように分析されている(書籍より)。


 火星人は感受性が鋭く、自分自身の世界をとても大切にします。人見知りも激しいため、他人にはなかなか心の内をみせようとしません。ですから、初対面の人や、プライバシーを守らないような人とはつき合おうとはしないでしょう。たとえつき合ったとしても、火星人はプライドがひじょうに高いため、出会ってから打ちとけるまでに、かなり時間がかかってしまいます。 しかし、他人を第一印象や外見だけでは判断しないのが火星人のいいところです。そして、その人の本質を鋭く見抜き、本物は本物、メッキはメッキというように見分ける能力にすぐれています。


 金銭面でも、気にいったものをみつけると、つい衝動買いしてしまいます。しかも、すぐに飽きてしまうので、また別のものがほしくなって買ってしまうというように、無駄遣いで散財しがちです。お金を貯めることは大の苦手といってもいいでしょう。 ただし、一度やりはじめたことは最後までやりとおす意志の強さがあります。中途半端でよしとすることは、まずありません。 それが、たとえ思いつきで行動したことだとしても、何があっても目的を達成するまで忍耐力を発揮して、がんばろうと努力します。このような性格は、他人からみると、何を考えているのかよくわからない上に頑固者にもみえ、つき合いにくい人という印象を与えがちです。


 また、心の内をなかなか明かさないため、人から信用されにくい面も少なからずあります。しかし、他人にどう思われようと、火星人は気にしません。「人は人、自分は自分」と、きっぱりと割きっていますから、周囲の反応や批判などに動じることはないでしょう。


 このように、自分勝手でわがままな人にみえても、お酒でも飲みながら打ちとけた雰囲気だと、火星人は自分のありのままをさらけだそうとします。そして、いったん心を開いてしまえば、生涯親友としてつき合い、相手の信頼を裏切るようなことは、まったくといっていいほどありません。一度契りを交わしたら、とことんつき合うのが火星人なのです。



うーむ。


怖いくらいドンピシャだ。


まあ、べつに火星人でなくてもこういう人いるだろう、とは言いたくはなるが。
それでも私の半生を7割がた表現されているのは変わりない。


どうやら、火星人マイナスは、今年は「達成」という、
今までしてきたことが実る年らしい。


本当だろうか。
……ここは正直に、自分にとって都合の良いことは積極的に信じてみよう。


流れは向いて来ているんだ。
できる、やれる。