サバサバ系女子の支持母体


何かと自分の意思ありきで、自分のやりたいことを通してきた女性。
――そんなサバサバした自分はまるで男みたい、女の子らしい可愛い部分が欲しい――という人がいる。



(たぶん)本人は言うほど悲観視はしてないだろうけど(もし深刻に悩んでたらゴメン)、
私はあえて、一男子として「悩む必要なんてないんだよ」と背中を押してあげたくなる。



本人たちが思う以上に、サバサバ系女子の需要は高い。
私の主観というだけでなく、実際に相応のマーケットがあるだろうと思う。



サバサバ系女子を求める男子の心理を、自らが代弁する形で書いてみた。



(1)自分の行動は自分の意思でもって決めて欲しい。
(2)男に依存しないで欲しい。むしろ、精神面でも経済面でも「対等」な関係のパートナーが良い。
(3)メンドくさいのはイヤだ。割り切れるところはスパッと割り切ってほしい。



極力に最大公約数化するとこうなると思う。
まず(1)だけれど、私は、「自らの"ヒストリー"を明確に持っている人」に心惹かれる。



ヒストリーについては以前ここでhttp://d.hatena.ne.jp/bocka/20091012/1255366968書いたが、
>自分がどのような軌跡をたどってなぜここにいるのか、なぜコレにこだわるのかという目的や使命を自覚して いるかどうかが、その人のヒストリーの有無を決める。



友人だろうと恋愛関係だろうと、これを持っている人でないと、関係が続かない。
少なくとも私は、これが無い人に対しては、タテマエ以上の関係まで踏み込んだり、
自分から心を開いて話すことはないと思う。



続いて(2)。
人間関係において、私は"依存"という単語が何よりも嫌いだ。



自分の価値に自信が持てない人で、かつ他人への依存癖のある人は、
他者に何かをしてあげること、その役割を演じ続けることで自分の価値を認めてもらい、
虚しさを埋めようとする。



「私が支えてあげる」、「守ってあげる」といった献身や自己犠牲によって
パートナーに必要とされることで、自分の存在価値を認めようとする。



これは一種の共依存状態だけど、こうなる人は、そもそも自分のために生きていない。
自分のために生きられない人は、真の意味で他人のために生きる事もできない。



なぜなら、自分が認めてほしいがために「してあげる」っていうのは、
結局相手のことを考えていない一方的なギヴだから。



振り返ってみると、小学生までくらいの幼少期には、そういう思考で動くことが多かったように思えるが、してみると共依存状態にある彼/彼女らは、自らの価値を見出せない虚しさから精神が退行しているのではないだろうか。



やはり、私は、「私は自分のために生きる」(極めて誠実な意味で)、
「自分の事は自分で決める」という発想の人がパートナーでないと、関係が絶対に長続きしないだろう。



さて、次は(3)。
>メンドくさいのはイヤだ。割り切れるところはスパッと割り切ってほしい。



誤解を与えないように書くと、私は何も「メンドくささ」を頭から否定しているわけではない。
むしろ「メンドくささ」は、ある種、愛情の源である。



ただ、メンドクサイにも、可愛げのあるメンドクササと、どうしようもないメンドクササの二通りがある。
共依存状態のは後者、あくまで対等な中で生じるのは前者であろう。



――ふだん可愛げのあるメンドクササを見せるのは良い。
自分だって近しい人間の前ではメンドクサイ人間だ。




だけど、本当に重要なこととか両者の沽券にかかわることなら、
せめてそこだけはスパっと割り切って話がしたい。



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ここまで色々と、主観と観察が入り混じった文章を書いたけれど、
サバサバ系女性の方には「世間にはこんな野郎もいるんだな」程度に考えてもらえればいいと思う。



サバサバしたあなたが好きな(恋愛的な意味に限らず)人もいるから、気に病む必要はないんだよ、と言いたい。



逆に、こんな私に嫌悪感を持った人も少なからずいるかもしれない。
何高望みしてんだよ、理想高すぎなんじゃねーの、と。



そういった反論に、私は敢然と言い返す。
理想やビジョンを持たない人間は、自分の望むものを手に入れる事はできないんだ、と。



幸い私には特別な才能がなく、一介の凡人にすぎないので、
自ら理想とビジョンを思い描いて日々、行動していかないと自らが望むものを手に入れる事ができない。



これは日々実感することだけれど、(1)レベルの高い人たちに焦点を絞って、
(2)彼/彼女らに目をかけてもらえるような自分を想定し、(3)それに向けて日々自分を磨いていけば、
縁は自然と向いてくる。気付けば、よりレベルの高い人たちと仲良くなっている。



似たもの同士、縁がお互いを引き寄せ合うというのは、机上の空論ではなく真理だ。
これはあくまで経験則だから、解る人は体感で知っているし、知らない人には一生ピンとこない話。



さて、ここまでパートナーに対する持論のようなものを長々と書いてきたけれど(気付けばもう2000字弱になっている、わお)、つまるところ、サバサバ系女子が好きな男子(を自称する私)が求める関係は、



「背中を預け合う関係」



である。



お互い夢中になれることを持っていて、
付かず離れずの距離感でそれを支え合う。



書いてて、理想が高いな、と思うけれど、何を言われても気にしない。
喩えが悪いけど、たとえば営業で、仕入先や顧客の要望を1から10まで聞いていたら商売にならないのだ。



自分を相手に売り込む上で、相手の要望を聞きだすことが第一目的になればこそ、
自分の信念は曲げてはならないと思う。



相手に何かを"与える"とき、そこにジブンがなければ、
それはただの共依存的な自己満足だと思うから。
御用聞きなんて、要らない。