不器用で、純粋な愛情――ELLEGARDEN「サンタクロース」


寮の友人で、バンドをやっているK君がある日言った。
「サンタクロースは、エルレで最高の曲!」



ELLEGARDENは、好きだ。サウンド的な好嫌に関係なく、好きだ。
インターン中、身も心も疲れ切ったときに「風の日」を聞いて
身悶えするくらい感動した体験がある。
だから、相応に思い入れのあるバンドなのだ。



私よりよっぽどエルレを聞き込んでいるK君が「最高」というのだから、
たいそう素晴らしい曲に違いない。そう思ってYoutubeで検索。



出たよ。





ネットで拾った歌詞をわき目に、その映像を見た。



細美武士(ほそみたけし、ヴォーカル)のトークで一気に引きこまれる。



いま熱烈に恋してなくたって、すっげえ好きだった人のいたことのない人はいないと思うんだ。だから何が言いたいかっていうと……アンタ達は、その人のために歌ってください。俺は今日、アンタのために歌う。
――聞いてください、サンタクロース



以下、歌詞。
※英語詞には意訳を付けてみました。



起こしちゃったかな
じゃあちょうどいいや
朝まで付き合ってよ
窓の氷が溶け出すころにはきっと帰るからさ
子供たちには悪いけど今年はあきらめてよ
これでもかなり迷ってずいぶんと減らしたんだけど


I'm Santa Claus 君に千個のプレゼント
どれもこれも安物なんだけど
Santa Claus 一年に一度だけだから
Santa Claus 君に全部あげるよ


青いガラス玉に僕らの冒険が
どこまでも続くように願いをかけといた


I'm Santa Claus 君に千個のプレゼント
どれもこれもまがいものだけど
Santa Claus 一年に一度だけなんて
Santa Claus 君に全部あげるよ


You're the whole audience when I sing  (僕の歌を聴いてくれるのはあなただけ)
You're all the listeners when I speak  (僕の話に耳を傾けてくれるのはあなただけ)
You're everyone surrounds me   (僕のまわりにはあなたしかいない)
You're all that matters to me   (僕にとって大切なのはあなただけ)


窓の氷が溶け出すころにはきっと帰るからさ


I'm Santa Claus 僕に最後のプレゼント
Santa Claus お別れのキスをしてくれよ
Santa Claus
I'm got to go back to the place I'm living in  (僕の居場所に帰ってきたよ)
I'm living in the cold place  (寒い所なんだ)






いま満ち足りた恋愛をしている人、“良い曲だ”と思って聞いてください。


心から好きだった人に、失恋した経験のある人。
もしくは、何も伝えられなかった人。
響いたでしょう?