頭が良いということ、頭を使うということ(1)
『ノムさんに聞け!』を読んだ。
ノムさんに聞け!~野球的人生指南 (ビジネスCOMIC Bコミ)
- 作者: 野村克也,原田雅史(漫画)
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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何かと悩むことの多くなっている今の私にとって、大きく励みになる書だった。
この本における一番の気づきは、
「頭を使う」ことを覚えたら、人はいくらでも変わることができる」
ということだ。
ノムさんは「野村再生工場」と言われるくらい、
多くの選手を再生させてきた。
ノムさん曰く、
「プロ野球選手になる選手は、小さいころからエースで4番の
<お山の大将>で通してきた選手が多い。
アマの時はそれで通用していたが、プロではそうはいかない。
自分より実力、向上心のある選手がゴロゴロしているのだから。
プロでも通用するくらいの<天性の才能>がある選手は別だが、
それがない選手、それが衰えた選手は頭を使わなければ生き残れない。
監督の仕事とは、思うように結果が出せず悩んでいる選手に気づきを与えてやること。
勇気を出して変わるのは選手自身だ。」
……話の核を要約するとこういう内容だった。
なるほどな、と思う。
インターンで私が気付いたのもまさにそういう話で。
東大・京大をはじめとして、旧帝国立、有名私立大学に来る生徒は、
概ね中学までは<神童>、高校でも<できる子>として通してきたはずだ。
そしてその時の感覚を抱き続けたまま大学に進学し、
特に文系学生の大半は、その頭の良さに任せて日々の大学生活を送る。
(本学でも、法学部以外は、試験前日一夜漬けでも単位を落とさないようにシステムができている)
結果、あまり試行錯誤しないまま過ごす。
自分の単位が取れる理由は<大学がヌルいから>なのに、
<自分はアタマがいいから>と思い込む。
当然、そのまま社会に出れるか、と言えば大間違いで。
多くの学生は就活でしっぺ返しを喰らい、
要領よく就職できた人も何かしらの壁にぶつかると思う。
自分のインターン時期を振り返ってみる。
初めての営業経験。
満足に結果の出せない自分。
迫る終了期間。
周りの熱く優秀な社員さんたち。
……そういった環境に居ると、
嫌が応にも「アタマを使えてない自分」に気づく。
満足行く結果が残せたかと言えば疑問だが、
私の中ではそういう気づきが最大の収穫だったと思う。
今後は自分をどう磨いていこうか。
少なくとも、
(1)ロジカルな思考
(2)即戦力クラスのコミュニケーション力
を何としてもあと2年の大学生活で身に付けたい。
さて、話は変わるが、先日大学の友人たちと久し振りに会った。
ゼミ形式の授業で知り合った腐れ縁だ。
その際にまた気付きがあったのだが、それはまた明日。